ゆきのあさ

福音館書店  月刊かがくのとも2003年2月号<407号>

笠原則行・作

 

朝、起きていくと、お父さんが朝食の支度をしていて、お母さんが少し遅れて起きてくる、今日は、お母さんと子ども達が雪かきの担当で、お父さんが朝食の支度。温かいミルクを一杯飲むと、寒い外へ出て雪かきを始めます。

共働きをしている親を持つ雪国に住む家族の、雪が沢山降った朝、家族皆がそれぞれの学校や会社に行くまでの朝の様子を描いた話なんですが、台所仕事は女の仕事で、雪かきのような力仕事は男の仕事というような型にはまったところがなくて、ダブルインカム夫婦が増えてきた現代の家族の形という気がします。実際にこういう親の背中を見て育った男の子は結婚しても偏見なく器用に家事をこなしていくのかもしれません。また、反対に女の子は外で働くことに対して、今以上に普通なことになっていくのかもしれません。

これは、昔のように<女は家庭、男は外で働く>のと、どちらが良くてどちらが悪いというものではなくて、どちらでも選べるもの、男女の平等性を自分はどうとらえるのかを考える為のベースになっていきそうなので、これから先、たまに気がついた時に読んであげようと思っています。男女、それぞれの性を意識し始めた頃にもいいかもしれません。

雪国の朝の様子を描いたものなので、作者はそういう意図で描いたのではないのかもしれませんが、読んで印象に残ったのが家族の中での男女平等性、夫婦の仕事の分担制、男らしさ、女らしさ等だったんです。

絵本の森の文庫にもありますので、是非、ご利用ください。

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送