「大好き」を伝えあう子育て

〜抱っこ法の考え方とその魅力〜

中央法規   安部秀雄・著

 

<抱っこ法>って、内容までは知らなくても、聞いたことぐらいは、ある人もいるのではないでしょうか。私もその1人でしたが、娘が非常に喜怒哀楽の激しい性格で、一度泣き出すと手のつけようがなくなる状態だった頃に、偶然にこの本と出合い助けていただきました。

『泣いてもいいんだ。なぜなら、涙を流すことが心の傷の自己治癒になるのだから・・・たったこれだけにことが世の親に受け入れられるようになったら、世の中は大きく変わるでしょう』と著者があとがきで述べていますが、それを親が心から納得できるようになるために書かれた感じの内容です。実際に、泣くことは必要なことだと思うようになれてからは、私自身、子どもが泣き叫んでいる時間が苦痛でなくなったため、冷静に自分の行動をコントロールできるようになりました。

怒りは無知、泣くは修行、笑いは悟り

<親子一緒に泣いて修行をした後には、親子一緒に笑って悟れる時間が訪れる>今はこの言葉をいつも心に片隅に置いています。

著者は日本抱っこ法協会長などを歴任したことがあり、<癒しの子育てネットワーク>を主宰しています。

乳幼児のお子さんの泣き泣きに参っている方、ついつい子どもに怒ってしまうことが多い方、読んでみるといいかもしれません。第4章の癒しの世界へでは、実践法が具体的に述べられていますし、他の章でも様々な事例をあげていますので、理解しやすく取り入れやすいです。

〜目次〜

まえがき

第1章 いい日いらだち

悪い感情ではないかもしれない
怒りの背後にホンネの感情がある
怒らないで済むこともあるが
シカトはもっとつらい
怒りは怒りを呼ぶ
じょうずな発散の仕方
ホンネの気持ちと向き合う
子どもの怒りも同じこと
親と子の主導権をめぐる堂々めぐり
子どもの感情の堂々めぐりをしている
二つの箱の難問
まとめ

第2章 いま泣いたカラスが

泣くとハッピーになる
真心が大切
歯磨きの言い聞かせ
『あおくんと きいろちゃん』を読んで
事前の言い聞かせ、事後の手当て
人はなぜ泣くのか
赤ちゃんも心が傷つく
大事に育てているのに?
笑えば元気が出るのではないか?
まとめ

第3章 心に歯止めが掛るとき

気がかりの根っこはひとつ
心の根っこが苦しくなると
泣くに泣けない苦しさ
心に歯止めが掛るとき
自力では這い上がれない落とし穴
歯止めが掛かった子どもの典型例
 @大好きな人を避ける
 Aべったりして離れなくなることも
 B聞き分けが悪くなる
 C聞き分けが良すぎることも
 D落ち着きがなくなる
 E体で受け止めてしまう
見せかけとホンネ
まとめ

第4章 おとなだって泣いていい

泣かれるとつらくなる
泣き切れずにいる古傷がうずく
人が泣かなくなった歴史は浅い
そして戦後半世紀
泣いたらがんばれないか
あなたはタカ派?それともハト派?
自発的に泣かなくなることも
幼い記憶がよみがえる
気持ちがひとつになる
お母さん自身の癒しの証言
危険な好機
まとめ

第5章 『はてしない物語』の世界

『はてしない物語』のあらすじ
大いなる探索の旅
憂いの沼
南のお告げ所ウユララ
大いなる謎の門
魔法の鏡の門
鍵なしの門
探索の旅が救援の旅となる
愛のない町イスカール
花咲くアイゥオーラおばさまの変わる家
ヨルの絵の採掘坑
いのちの水
まとめ

第5章 さあ癒しの旅へ

共苦共感の世界
歯止めになっている行動を止める
同じ力で張り合う
抱っこに誘う
あしらう段階(回避の段階)
  抱っこ法の嫌いな子どもはいない
つっぱる段階(怒りの段階)
  一緒に泣いてしまう
べそかく段階(訴えの段階)
  言い分を聞いて慰める
  どう言い当てるか
落ち着く段階(和解の段階)
膝から降りて
まとめ

あとがき

絵本の森の文庫にもありますので、是非、ご利用ください。
また、お手元に置いてじっくりと読みたい方は下のタイトルから購入できます。
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