子育ての社会学

朝日文庫  石川憲彦・著

 

人間は本来、内面に豊かに病気を持っているものだそうです。でも、病むことに価値を認めない社会にあっては、私達は自らの病気を外部にさらすまいとしてしまう。そんな社会こそ、構造として病んでいるのではないかという視点で、子ども達に起こっている諸々の現象を解読しています。

私の中では、結構、お勧めの本です。下の目次の中に何か気になる項目があったら、是非とも読んでみてください。他の育児書とは少し違う視点から書かれているので、一味違った見解を持てると思います。

著者は東京大学、医学部卒業、小児科医として東大病院、藤枝市立志太病院に勤務、その後、東大病院精神神経科で児童精神医学、思春期外来の治療にあたっています。

目次

はじめに

1、借り着の育児は無理が生ずる
   育児の矛盾
   母乳ブームの落とし穴
   才能をつみとる英才教育
   ことばの遅れ
   危険と安全
   子をかすがいにしないでほしい
   子殺しの論理

2、育児にはすれちがう要素がある
   異常行動のどこが異常か
   登校拒否は人間回復のチャンスだ
   おしつぶされる十代の性
   非行はつくられる
   いじめの構造
   夢かうつつか

3、つくられた育児の嘘
   反抗する子としない子
   オナニーは自立への第一歩
   おもらしして何が悪い?
   アトピーにつき合う
   チックも身のうち
   肥満を選ぶ

4、科学は育児にも万能なのか
   「かぜは社会の迷惑」か?
   薬は毒です
   予防接種の暴力
   癲癇は安全弁
   遺伝性の病気はこわくない
   自閉症の発明

5、育児を出会いの場とするために
   病む気を診る
   嘔吐は主張する
   器用・不器用
   神経性食思不振症
   排便教育の嘘
   排便・おなら恐怖症
   ストレスからの回復
   死を抱いた生
   「障害」児が人間として生きるために
   知恵遅れ

文庫版あとがき

絵本の森の文庫にもありますので、是非、ご利用ください。
また、お手元に置いてじっくりと読みたい方は下のタイトルから購入できます。      
子育ての社会学朝日文庫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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