ばいばい
偕成社 まつい のりこ・作
色々な動物たちが正面向きで「こんにちは」と登場して、「ばいばい」と手を振ります。 乳幼児を絵本に興味を持たせるのに、とてもよい赤ちゃん絵本です。また、次は何が出てくるかな?という期待のせいか、子ども達は次のページを捲りたくなるようです。この世に生まれて絵本と出会ったばかりの赤ちゃんは、<絵本のページは捲るもの>ということすら、わかっていません。それをさせる為の絵本<ページを捲るための絵本>を乳幼児期に与えてあげることは、とても大切です。 とても単純、明快な赤ちゃん絵本ですので、この絵本を気に入るお子さんは、文庫に来るお子さんにも、結構、多いです。私の娘も0歳代にはあんまり絵本に興味を示さなかったのですが、日常生活の中で『ばいばい』と、手を振ることを覚えた時期に読んであげたら、最初から絵本に興味を示して奪い取ってじぃっと見ていました。彼女が3冊に好きになった本です。 『ばいばい』と言ったり手を振ったりすることを覚えた頃に読んであげると、日常の追体験となり、絵本の世界へ入りやすいようです。 また、この絵本は非常に単純な言葉の繰り返しのみの絵本ですので、読む大人が退屈するようでしたら、自作でお話をふくらませて自分も楽しんでみましょう。 きっと親子の楽しいひと時となることでしょう。
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