虫の絵本2

むしたちのさくせん

得田之久・作

162ひきのカマキリたち

得田之久・作

せみとり めいじん

かみや しん・作/
奥本大三朗・監修

いもむし けむし

澤口たまみ・文/藤枝つう・絵

おおきくなったら 
なにになるの?

島津和子・作

ホタルが ひかってる

奥本大三朗・文/石部虎二・絵

  (全て福音館書店 月刊かがくのとも)

 

むしたちのさくせん

月刊かがくのとも325号 1996年4月号 得田之久・作

虫達がどんな風に自分の身を敵から守っているのか、とても細かい絵で描かれています。こんな隠れ方をしている虫もいるんだという驚きもある絵本です。

木の枝そっくりの虫や枯葉そっくりの虫、絵をよくみることができないと、探すのが少し難しいかもしれません。そのくらい隠れ上手な虫達の様子です。

やっぱりこの絵本を読むと、昆虫図鑑に興味を持ったり、外へ出ると虫探しをしだしたり〜という子が多いようです。

 

162ひきのカマキリたち

月刊かがくのとも374号 2000年5月号 得田之久・作

上のむしたちのさくせんと同じ作者ですが、こちらもやはり絵が細かいです。こちらは、生まれたばかりのカマキリの赤ちゃんに焦点をあてて、赤ちゃんの行方を追っていきます。春に生まれた162匹のカマキリのうち、秋に大人のカマキリになれたのは、なんと、たったの1匹です。

そこまでの過程が、子どもが目で理解しやすいように、生まれた時のカマキリが見開きに162匹、桝目の中に描かれています。そして、次の日のカマキリの数は桝目が空きだします。この桝目の中のカマキリを1匹、1匹、見るのが子ども達は大好きです。だから、この絵本は多人数に読み聞かすのには、向かないですが、子ども2〜3人の中でしたら、皆でワイワイ〜楽しい発見があります。

 

せみとり めいじん

月刊かがくのとも345号 1997年7月号 かみや しん・作/奥本大三朗・監修

カナダにセミって生息しているのでしょうか?知っていらっしゃる方、教えてください。

日本の夏休みというとセミとりという感じがありますが、我が家の子ども達はセミもまだ本物を見たことはありません。図鑑にも載っているし、日本の絵本にはあちらこちらに出てくるので、存在は知っているのですが体験が伴っていない状態です。でも、全く知らないよりはいいかも〜と思い、なんとなく夏になるとセミの出てくる絵本が多くなったりします。

この絵本はタイトル通り、セミとりの名人になれそうな、そんなセミとり教授絵本です。読んでいると、『僕もセミとりしたい。』と毎回、言われます。そんな機会を子ども達にも与えてあげたいと思いながらも、読み聞かせている夏の夜でした。

 

いもむし けむし

月刊かがくのとも304号 1994年7月号 澤口たまみ・文/藤枝つう・絵

晴れた日に女の子が友だちに会いに、散歩に出掛けます。その友だちはキャベツ畑に住んでいるのです。ちょっぴり怖く感じる、いも虫や毛虫。触ったことありますか?触れるものと触れないものも教えてくれます。とても鮮やかな絵で、いも虫や毛虫がとても美しくみえます。

勿論、虫好きの子にもよいですが、虫嫌いのお子さんでも素直に綺麗と思えるような絵なので抵抗なく話の世界に入れるのではないかと思います。

 

おおきくなったら なにになるの?

月刊かがくのとも397号 2002年4月号 島津和子・作

小さな青虫くん。食べられそうな柔らかい葉っぱを探しているのですが、<なんかいつも葉っぱと匂いが違う>と思っていると、『小さい青虫さん!あなたは隣の楠木に住んでいる青虫さんよ。こっちは蜜柑の木。あなたは蜜柑の葉っぱは食べられないのよ。』と違う青虫に言われてしまいます。『私は蜜柑の葉っぱを食べる青虫。大きくなったら、ホラ、あの蝶になるのよ。』と教えられ、『じゃぁ僕は大きくなったら何になるの?』

蝶になるまでの過程を可愛い青虫くんの話で描いています。危なっかしい青虫くんの話に夢中になっているうちに、青虫がさなぎになって、蝶になるまで、展開していってしまうという感じです。

かがくのともは、ストーリーの中にちゃんと自然や生物に興味が持てるようなテーマがあるので、楽しく学べる要素も沢山です。小さい頃から、利用しない手はないと思います。

 

 

ホタルが ひかってる

月刊かがくのとも327号 1996年6月号 奥本大三朗・文/石部虎二・絵

夏の風物といえばホタル。そんなホタルを見せるために、夜、お父さんが子どもを連れて外に出ます。

『ねぇねぇ、どこいくの?』
『いいとこ』

『なんだか、こわいよー』
『いつも遊んでいる川じゃないか。』

『そら、いたぞ!』
『なに?なに?どこ?どこ?』
『ホラ、あそこ光ってるだろ。』

『あれがホタルだよ。綺麗だろう。』

こんな単純な父と子の会話で進められるかがくの絵本で、とてもほのぼのした気分になります。

ホタルを見たことのない子どもに初めてみせてあげるという設定が、読んでいる側にもダイレクトに入ってきて、子ども達も自分がホタルを見たような疑似体験を絵本の中でしているような感じがあります。

また非常に味のある絵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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