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ことばがはっきりしない・発音がおかしい

 

色々とお喋りはしているけれども、何を言っているのか、お母さんにしか通じない。

何回、言って聞かせても、間違いが直らないというような、発音の心配も多いと思います。

 

小さい子には小さい子なりの発音がある

小さな子どもの話し声は、息づかいが荒く、息の混じった音や、息を吸い込む音が混じり、声が高く、抑揚が大きく、ひとつひとつの音が文化していないのが大きな特徴です。

母音5つの発達についての研究によると、1歳では「あ」はよく聞き取れますが、「い」「う」は不明瞭、「え」「お」は40%くらいしか聞き取れません。

それが3歳を過ぎると「あいうえお」の母音5つの85%が正しく聞き取れるまでに発達してきます。

5歳になると、母音の分化は3歳児とそれほど変化しませんが、子音がはっきりとしてきます。

さらに、大人と同じ発音ができるようになるのは9歳過ぎてからです。

2歳・3歳では発音ははっきりしなくても不思議ではない。

2歳、3歳児は、口の中で舌が動くための十分な広さが足りないこと、違う音を出すために舌や顎の構えを素早く切り替えることが上手でないこと、大人の話す音を聞き取る働きが完成していないことなどの色々な要因が重なって、幼児音、未熟構音をしやすいのです。

日本の言語治療の専門家は『発音がはっきりしない』と相談を受けた場合『4歳半くらいまで様子を見て、改善しなかったら、もう一度来てみてください。』というのが普通のようです。

4歳過ぎるまで、正しい発音でゆっくりと話しかけながら様子を見る必要がありますが、もし、心配であれば、2〜3ヶ月ごとに話している様子を録画、もしくは録音しておいて、変化を比べてみるのもいいと思います。

時間の経過とともに少しづつでもはっきりしていくようでしたら、単純な未熟構音だったと考えてよいようです。

自然になおるの可能性の高い未熟構音の特徴

(1)全体的に発音がはっきりしない

特定の音を必ず間違えるのではなく、話全体がはっきりしないのは、構音(発音)の能力が未熟な証拠です。

(2)言えたり、言えなかったり・・・と、浮動性がある。

「ふうせん」の「ふ」は言えるのに、「おふろ」が「おうろ」になったり、「きりん」は「ちりん」なのに、「おっき」は言える。

これは、発音すべき音の前後の音に影響されて、言いやすい時と言いにくい時があるためです。<音の環境>

少しでも言えるならば、段々と言える確立が高くなり、いつでも、どこでも発音できるようになります。

(3)自分からは言えなくても、お手本を言って聞かせると、正しく真似れる。<被刺激性>

時計を見せて『これ、なあに?』と聞くと『とてい』と言うが、『とけいね。』と聞かせると『とけい』と正しい発音に修正できる。

これは、「け」の音を聞き取る能力、構音する能力が備わっていることを意味しているので、次第に正しい音に改善していく可能性があると考えてよいようです。

 

構音障害とは?

日本のSTの訓練対象になる「構音障害』は4歳から4歳半過ぎの次のような場合です。

(1)構音の間違えが長期間固定している。

ことば全体は、段々明瞭になったものの、特定の音の間違えが固定していて改善しない。

(2)誤りが一貫している<浮動的でない>

「きりん」は「ちりん」、「ぽんきっき」は「ぽんちっち」、「おっき」は「おっち」、「大きな木」は「おおちなち」というように、「き」というべき時はいつも「ち」になってしまう。

(3)被刺激性がない

大人が言ったことばを真似する時でも、間違えが直らない。

訓練開始は4歳過ぎてから

以下のような理由で、4歳を過ぎると訓練が開始できます。

(1)4歳過ぎまで固定している構音の間違えの習慣は自然に改善する可能性が少ない。

(2)子どもがSTの指示に従って、構音訓練のプログラムに30分程度、集中できるようになるのが4歳過ぎであること。

(3)ことばを音節分解して聞くことができるようになるのが4歳過ぎであること。

 

チェックしておいた方がいい事

耳は聞こえていますか?

まず、音が聞こえているかどうか、調べてみてください。

聴力障害の多くは、太鼓などのドドーンという低い音は聞こえても、電話やチャイムのような高い音が聞こえにくくなります。

「さ」と「た」を区別する手掛かりは高い周波数成分なので高音部に難聴があると「かさ」と「かた」が区別しにくくなり自分が発音する時も同じような発音になってしまいます。

難聴の場合、必要があれば補聴器を装用します。

口蓋裂はありませんか?

口蓋裂のために空気が鼻にもれたり、粘膜下口蓋裂といって、目で見てもわからない粘膜の下が割れていたり、軟口蓋の動きが悪かったりなどの障害がありますがこの場合は、普通の赤ちゃんことばや子どもらしい発音とは違う特有の発音になります。

全体発達の遅れはありませんか?

発達が遅れているとことばも遅れます。

精神発達遅滞の子どもは、発音についても、暦の上の年齢ではなくて、発達年齢に合わせてみていく必要があります。

また、精神発達遅滞ではなく、単純にことばが遅いだけの子どもも発音の発達が遅れがちですのでその子のスローペースに合わせて、ゆっくりめに見てあげましょう。

 

日本の構音障害の訓練について

 

*構音障害の状態を検査する

単音(ア、とか、ビとか)や単語を自分から言う、絵カードを見て言う、

真似して言うなどの検査結果から以下のことを明らかにさせます。

@誤り音や正しい音の種類

A誤りのタイプ

省略:「みかん」⇒「みあん」(kの省略)

置換:「みかん」⇒「みたん」(kであるべき音がtに置き換えられている)

歪み:発音記号やひらがなでは書き表せないような音になっている

B被刺激性の有無

繰り返し聞かせても、発音が変化しないかどうか

*発音・発語器官の形態、機能を調べる

舌の動き、マヒの有無を調べます。

*音の聞き取りを調べる

「か」と「た」、「谷」と「蟹」などが聞き分けられるかどうか、絵カードや文字カードを使って調べます。

*検査結果から把握された状態に応じて構音訓練を行う

耳の訓練 @自分の構音に誤りがあることを自覚させる

A構音訓練の目的音を意識させる

B色々な音の中から目的音を聞き取る

C文章の中で、目的音を聞き取る

D単語の中で、目的音を聞き取る

E目的音について、正しい音と間違った音を聞き分けて区別する

F自分の発した音が正しいか間違っていたか評価させる

構音の訓練 @すでに構音できている音を利用して、目的とする音を出させる

A目的とする音を沢山聞かせて、沢山出させることによって構音を安定させる

B単音節で構音できるようになったら、2音節、3音節、文の中でも構音できるようにする

C舌の構えを図解したり、舌圧子で示したりして、正しい構音の方法を教える

 

 

 

 

 

 

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