虫の絵本3

おとしぶみ

岡島秀治・文/吉谷昭憲・絵

すみれとあり

矢間芳子・作/森田竜義・監修

アリのこ ちえちゃんのおつかい

山岡亮平・文/石部虎二・絵

こがねぐも

甲斐信枝・作/
八木沼健夫・監修

おみやにいったら むしがいる

日浦勇・文/高橋きよし・絵

あめだから あえる

さとうち藍・文/広野多珂子・絵

  (全て福音館書店・月刊かがくのとも)

 

おとしぶみ

月刊かがくのとも219号(1987年6月号) 岡島秀治・文/吉谷昭憲・絵

6月の雑木林へ行ってみよう。
6月の雑木林は緑が眩しい。
6月の雑木林は虫達の天国。

私は、この1ページ目の見開きに描かれた雑木林の絵が大好きです。一見なんでもない雑木林。でも入っていくと・・・・色々な発見があります。

下を見ると、くるくると巻いた葉っぱが地面に落ちている。

ゆりかごをつくる小さな虫、おとしぶみ。このおとしぶみ、他の絵本の中でもたまに登場しているので、なんとなくは知っていたのですが、私は一度も見たことがないし全くの無知です。

でも、この絵本1冊で、おとしぶみがどういう虫で、どうやって葉っぱを巻いてゆりかごを作っていくのか?どうしてゆりかごを作るのか?などがわかり、小さな虫の<生命>の神秘を感じました。

かがくのともは、子どもだけに読ませておくのはもったいないです。大人も十分に楽しめる内容です。

 

すみれとあり

月刊かがくのとも313号(1995年4月号) 矢間芳子・作/森田竜義・監修

 

アリのこ ちえちゃんのおつかい

月刊かがくのとも382号(2001年1月号)山岡亮平・文/石部虎二・絵

梅雨の晴れ間、羽のはえた大きなアリが舞い降りてきました。
クロヤマアリのおかあさんです。
暫くすると、お母さんアリは自分で羽を噛み落としました。

お母さんアリはたまごを産むために石の下に巣を作り、そのたまごから生まれたのがちえちゃんです。このちえちゃんが妹アリの為におつかいをしに外界へ出て行き、色々なことに遭遇します。

可愛いちえちゃんの奮闘ぶりを楽しみながら、アリの生態についての知識が身に付く絵本です。

我が家では、子ども達と散歩していると、アリ、カタツムリ、だんご虫、てんとう虫が一番子ども達の目を引いているようなので、やはり、この絵本も子ども達のお気に入りの絵本です。

アリの子、ちえちゃんを主人公にして、一人称の会話で進めているので、子ども達にもシンプルで、アリの気持ちに感情移入しやすいのかもしれません。

 

こがねぐも

月刊かがくのとも162号(1982年9月号) 甲斐信枝・作/八木沼健夫・監修

この本は、私がこがねぐもを飼ったお話です。
こがねぐもって、面白い生き物なんですよ。

こんな出だしで始まる絵本なので、正直なところ、蜘蛛が苦手な私は、<蜘蛛を飼う>という発想に素直に驚いたのですが、読み進めていくうちになるほど・・・と納得する部分も出てきました。

そういえば、家の子ども達も、窓ごしに見える蜘蛛の巣を毎日観察しています。日によっては獲物が掛かっていたりして大騒ぎしていますが、この絵本はそんな子ども達の知的好奇心を刺激したようです。自分で昆虫図鑑で蜘蛛について調べたりしていたのが印象的でした。

 

おみやにいったら むしがいる

月刊かがくのとも160号(1982年7月号) 日浦勇・文/高橋きよし・絵

お宮・・・日本でないとなかなか知る機会もないですが、そんな日本のお宮で出会う虫達が満載です。

昼と夜の虫達の様子を描いています。ストーリーがある絵本なんですが、絵も非常に細かく、説明も図鑑のような部分もありますので、昆虫好きの子は好きだと思います。

また虫だけでなく、『灯ろうがふたつ』『狛犬さんが二匹』『拝むところが拝殿だ。』と合い間に建物の名前も出てきて、ちょっとした日本の文化を味わえますので、特に昆虫好きでない子は、お宮の方に焦点をあてて話をしてあげたり、調べたり、他のお宮関連の絵本などを一緒に合わせて読んであげてもいいと思います。

 

あめだから あえる 

月刊かがくのとも351号(1998年6月号)  さとうち藍・文/広野多珂子・絵 

雨が降り始め、女の子が散歩で出掛けて、雨が好きな生物に会い、自然とのふれあいを楽しみます。

日本の梅雨の時期の話ですが、梅雨でなくても雨が降った日などに読んでもよさそうです。雨だと外に出るのが億劫になってしまいますが、そんな日の楽しみ方があるのだという提案にもなると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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