<具体的に、絵本好きな子を育てるためにはどうすればいい?> 『○○する事が楽しくて仕方がない。』 お子さんが何歳であっても、そんな風に本好きになる手引きをしてくれるのが絵本です。ですから、まずは何歳であっても絵本の世界に浸らない手はないでしょう。 まず<絵本は苦痛を与えるものではなく楽しむものだ>ということをよく理解した上で、決して無理強いすることなく、親子の楽しい関わり合いの中で毎日、淡々と行われるのが理想です。 また<絵本は大人が読んであげる本であって、子どもに読ませる本ではない>ということ。絵本の世界を楽しむ為には、想像を膨らませることが必要不可欠で、十分に想像力を働かせる為には、絵をしっかりと見なくてはいけません。 それなのに、子ども自身がたどたどしく字を追って読んでいたのでは、絵をじっくりと見ることはできなくなってしまい楽しさも半減してしまいます。ですから、子どもが字を読めるようになっても、子どもの方から『もう読まなくてもいい。自分で読めるから・・・』と言い出すまでは、読み聞かせを続けるのが理想だと思います。
1、生後1〜2ヶ月の頃から、機嫌がよい時に試しに読んであげてみる。 『1歳児ですが、読み聞かせをするのに早過ぎますか?」
2、無理強いはしないで嫌がったらやめる。 無理矢理、押し付けられたら、好きなものでも嫌いになってしまいます。嫌がる場合には、その時は取り合えずやめて、また次の機嫌のよい時に試してみましょう。
3、毎日、読めても読めなくても気にせず、淡々と同じことを繰り返す。 <人事を尽くして天命を待つ> 絵本に限らず、全てのことに言えるのではないでしょうか。幼児期の読み聞かせデビューしたばかりの子どもは絵本も他のおもちゃ同様だと思っています。ですから<絵本のページは順番に捲るもの><絵本は読むものなんだ>とわかるまでに、時間が必要です。 私自身は、子ども達が生後数ヶ月の頃は1日、1回、絵本に触ることを目標にして、読めても読めなくても毎日、機嫌が良さそうな時に子どもを膝にのせて絵本を広げていただけですが、それだけでも十分絵本好きの子ども達に育ちました。
4、読み手自身が絵本を楽しむ。 親の潜在意識は子どもの潜在意識にも届きます。
5、忙しくても読む努力を 子育ては絵本を読むことだけではなく、毎日毎日がとても慌しいものなので、絵本を読んであげることを毎日続けるだけでも大変です。しかも、子どもが絵本の楽しさを感じ始めた時の『よんで〜』の絵本攻撃パワーはすごいものです。 森の番人の家でも1日中、『よんで〜』と言われ続けた時期がありましたが、その時期を経て絵本の文章をすっかり覚えるくらいになってしまった頃には、何時の間にか母親が忙しそうにしていたりすると独りでお話しながら絵本を広げているようになりました。ここまで来ると、日常の生活の中でも絵本が活きてくるようです。その為にも、子供が『読んで』と持って来た時には、どんなに忙しくても必ず1回はその時に読んであげる努力をしましょう。
6、収納の仕方を工夫する。 絵本は子どもが見やすく、取り出しやすく、しまいやすく、いつも身近においておきましょう。
7、肌の温もりも 何歳でも、子どもが望むなら膝の上に抱っこして肌の温もりを楽しみながら読んであげましょう。やっぱり肌が触れ合う感触は心地よいものです。
8、子どもの日常の興味の対象をしっかりと見極めて さりげなく興味のあるテーマの絵本を用意してあげることは大切なポイントです。
9、絵本を教材代わりにしないこと 『これは何?』と確かめたり、躾けや言葉を教える為の教材代わりに絵本を使おうとしないこと。そういう読み手の意識は子どもにとって、窮屈で嫌なものです。
10、無理に読ませようとしないこと 自分から読みたがるまでは読ませようとはしないこと。できれば絵本から童話の世界に入っていく12〜13歳くらいまでは読み聞かせを続けれたら理想です。
絵本の読み聞かせを毎日、続けることは、親も努力が必要ですが、必ずその努力が報われる時がきます。
2007年5月 更新 |
*息子が絵本大好きっ子になるまで*
1ヶ月頃〜 |
目が覚めている時の機嫌の良さそうな時に試しに絵本を読んでみる。でも、決して無理強いはしないで、目標は1日に1回、絵本にさわる事。ページを開けなくても良しとする。 この頃に選んだ絵本は音の繰り返しが心地良さそうなもの。 |
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5〜6ヶ月頃 |
相変わらず目標は1日1回、絵本にさわる事。まだ絵本を読むところまでは持っていけず、絵本を読むというよりも、掴んでバサバサ振って楽しんでいるので表紙を開くのがやっとの日も。 絵本を読んであげるまでにはいかないけれど、私自身が読みたくて、息子が自由に遊んでいる間に、私が絵本に集中していると『な〜に?楽しいもの?』と言わんばかりに近寄って覗き込んでくる。 |
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7ヶ月〜 |
初めて絵本を読んであげれた〜って感じたのがこの頃。 最初に興味を示して集中した絵本は『のんたんシリーズ』だった。 |
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1歳頃 |
少しづつ絵本のページめくりがスムーズになってきた頃。 どの絵本も1回目に読むときは、ほとんど集中していなくて、文章を読めるのは最初の1ページ目くらい・・・。でも、めげずに、無理強いしないようにして、淡々と読めても読めなくても毎日同じ絵本を繰り返し読んであげているうちに2ページ、3ページと集中して聞いているページ数が多くなり最後まで読めるようになってくる。 絵本の中の1文を言うと、その絵本を持ってくるので、どうやらどの絵本がどのお話というのも大体わかっているらしい。 この頃は『14ひきのシリーズ』が大のお気に入りだった。 |
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1歳6ヶ月頃 |
もう、しっかり絵本好きになっていて、静かだな〜と思って見ると絵本をじぃ〜っと眺めていることが多くなり、毎日、1日中、絵本攻めだった。同じ絵本を何回も読んでもらいたくて持って来るので、いい加減、嫌になってくるときもあったが、ぐっと我慢。どんなに忙しい最中でも、読んでもらいたくて持って来た時は1回だけでも読んであげるように努めた。 | |||
2歳〜 |
ビデオを観たがる時や愚図っている時でも『絵本でも読もうか〜』と言うと、たちまちご機嫌になった。 2歳になる前に妹が生まれて情緒が不安定になり、赤ちゃん返りしていたので、どんなに忙しくて疲れていても、下の子が眠っている間には膝の上でたっぷりと絵本を読んであげるように努力した。絵本の世界での私と息子の共感体験は息子の心の不安を取り除くのにも活躍してくれたと思う。 かなり長い絵本でも集中して聞いていられるようになってきて、1日の絵本を読んでいる時間が2時間くらいになることもあり、絵本は3度のご飯のように生活の1部として定着した。 この頃は本人の気分で読みたい絵本も違って、私が選んだ絵本を拒否して自己主張することが多くなってきたので、絵本の選択は全面的に本人の意思に任せてあげるようにした。 |
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2歳6ヶ月〜 |
てるてる坊主の歌を歌うとてるてる坊主が出てくる絵本を持ってきたり、散歩で花を摘んできたら、花の出てくる絵本ばかりを何冊も出してきたり・・・と実生活と絵本を照らし合わせるようなことが多くなってきた。 私が下の娘に絵本を読んであげるのを嫌がる。 |
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3歳頃 |
1冊の絵本を読んでいると、突然立ち上がって絵本棚に行き、別の絵本を探し出してきて、同じ消防車や救急車、除雪車、かたつむり、もぐら、花・・・などの同じ絵を広げて何かを確認するようになった。 随分前に1回しか読んであげていなかった絵本でも内容を覚えていたりする。 散歩していても絵本とつながる場面に遭遇すると、嬉しそうな顔で何度も繰り返し叫んでいる。 |
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3歳6ヶ月頃 |
絵本に出てくるロボットを作ったり、蒸しパンやホットケーキを作りたがったり・・・絵本の世界から現実の世界の実体験へと移行するケースが増えてきた。 |
*娘が絵本好きになるになる〜過程?・・・なるかな?*
2ヶ月頃〜 |
機嫌のよい時を見計らって試しに絵本を読んであげようとすると息子が嫌がるので息子が昼寝の最中に〜と思うけれど、なかなかタイミングが合わないんだな、これが・・・。 でも諦めずに出来る時だけでも、絵本を開いてあげる努力をすると絵本をジッと見ている。初めての絵本には『いない いない ばぁ』を選んだ。 |
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5ヶ月頃 |
絵本を読むこと以外への興味が強くて、絵本を奪い取ってくるので、絵本を読むというよりは、絵本を奪い取られて、グシャ・バサ・パク・・・で口の中に入れられておしまい。 でも、まぁ、今日も絵本に触ったから良しとしよう〜という毎日。 |
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9ヶ月頃 |
『いない いない ばぁ』『おはながさいた』の2冊だけは、いつも絵をジッと見て話を最後まで聞いているようになった。 でもその他の絵本には、全く興味なし。 膝に乗せて読んであげ始めるのだけれど、何時の間にか娘はハイハイで階段を上り始めていて、私の膝の上に座って話を聞いているのは息子に代わっている。 |
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10ヶ月頃 |
『ばいばい』と言いながら手を振るようになったので、すかさず『ばいばい/まついのりこ/偕成社』を読んであげたら、すぐに注目して絵本を取ってじっくりと眺め出した。 その後もこの絵本を読む時は嬉しそうに『バイバイ』と言いながら手を振っていた。 これでやっと3冊目のお気に入りができて、少しは絵本好きになってきた? |
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1歳頃 |
ネコやイヌなどの身近な動物に興味を持ち始めて、少しリアルに描かれた動物の絵本に興味を示すようになった。 『絵本でも読もうか〜』と私が問い掛けるとニコニコして本棚から絵本を持って来て、私の膝の上に座るようになった。 |
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1歳3ヶ月〜 |
やっと、この頃になって絵本を読んでもらうことに興味を持ち始めた。 『いろいろおせわになりました/こどもとも年少版』の中にある『お〜ちゃをの〜みにきてくださ〜い。いろいろおせわになりました〜。』というフレーズが大好きで、毎日、毎日、この絵本ばかりになった。読み出すと、このフレーズに合わせて節をつけながら身体を揺すっている。 この頃は音を楽しむような同じ言葉の繰り返しがある絵本が好きだった。 |
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1歳6ヶ月〜 |
もうしっかり絵本好きになって、息子のためにと読んでいる3歳〜の絵本のような少し長い話でも、一緒にジッと聞いているようになった。 普段は部屋中を走りまわっているが、ふと静かになったなぁ〜と思ってリビングを覗くと絵本を開いている。ジッと見入っているときもあれば、何か楽しそうに話しながら見ているときもあり、つい声を掛けたくなってしまうのだが、ぐっと堪えて、彼女の世界を壊さない様に、そっと放っておく。 |
子ども、ひとりひとりの個性や興味の対象、また親子の関わり方も様々ですので、あくまでもほんの一例として紹介させていただきました。 |
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