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スピーチセラピー雑記

 

2歳の頃の息子の言葉の発達状態 

我が家は4ヶ国語環境なので、息子の言葉の遅れも覚悟はしていたが、2歳になっても言葉が出ないようなら早めにスピーチセラピストに診てもらおうと思っていた。

そして2歳の頃の息子は〜と言えば・・・
日本語、ルーマニア語は大体、私達の言う事を理解していて、フランス語も理解している様子だったが、発語の方が遅れていてどの単語も最初の音しか発音しなかった。本などで言われている2歳で2語文どころか1語文も危うかった。

『ミルク』=『ミ』、『マミー』=『マ』、『ダディ』=『ダ』、『赤』=『か』、『青』=『お』

こんな感じで絵本が大好きなので、知っている単語数は結構あったが、ほとんどまともに発音できずにいた。

どっしりと構えて待っていてあげようと思う反面、私達の見落とし、不手際な接し方が原因で本人の実力以下の結果だとしたら息子に申し訳ないとも思い、それなりに色々と調べて息子を観察してみた。

簡単にチェックしてみた項目

*生まれてからそれまでの私達の話掛けが少なくはなかったか?

充分に一緒に遊んであげていたか?また、その中で親の話し掛けが少なくはなかったか?テレビやビデオに子守りをさせていないか?

*耳が遠くはないか?

子どもの後ろから話し掛けてみて振り返って反応するか?

*自閉症の気はないか?

一緒に遊んでいる時に目がちゃんと合うかどうか?目が合わない事が多かったり、チラッと顔を見るだけという子どもの場合には自閉症の疑いもありますので、ドクターに相談してみた方がいいと思います。

*全体的な精神発達の遅れ<言葉以外>はないか?

全般的な精神発達の遅れのひとつの現れとして、言葉の発達の遅れている事があります。この場合は、運動機能の発達も遅れているし、遊び方を見ていてもその事がわかります。

この4点についていつも気にかけて見ていたところ、この中に問題はなさそうだったので、言葉が遅いのは4ヶ国語という息子の環境のせいか、彼のペースなのだろうと思った。

さて、2歳になって、セラピストに診てもらおうとアポイントを取ったが、待っている人が多く実際に診てもらうまでに半年以上待つ事になった。

 

 

2.スピーチセラピー  <2歳7ヶ月>

息子が2歳7ヶ月になってやっと順番が回ってきて、スピーチセラピーを受ける事ができた。

少し広めの部屋の床には息子の年齢に合わせて選ばれたおもちゃがいくつか置いてあり、息子は部屋に入るなりおもちゃに突進して遊び始めた。それを横目で見ながら、セラピストと私達も床に座り、話し始める。

〜聞かれた事〜

*家族の言語環境を知る為の質問

母親は日本語、父親はルーマニア語、夫婦の会話はフランス語だけれども、子どもにはフランス語では話し掛けてはいない。

英語は家庭内では一切使わないが、近所の遊び友達は英語。フランス語の友だちも二人いる。

*子どもは何語を一番話すか?

日本語が主、ルーマニア語は少し。

*2語続けて話すか?

発音が悪くて、本人の言おうとしていることが理解できないことも多いので、もしかしたら2語文も出ているのかもしれないが、はっきりとした2語文は聞いたことはない。

*動詞を使うか?

”GO”のみ、なぜかこれだけ英語。

指導された事

*親がリラックスして話せる言葉で子どもに接するのが1番良いので、何ヶ国語もの環境で最初は他の人よりもゆっくりのスタートになるけれど、決してあせらず、絶対に言葉をミックスして使ったりはしない事。

*現在の母親は日本語、父親はルーマニア語で、これからもずっと通す事

*英語に関しては学校に行き始めればどんどん入ってくるので心配はいらないから、今のままで大丈夫。

*3歳以下の子どもは一緒にいても平行遊びで、言葉を交わしながら一緒に仲良く遊ぶのとも少し違うので発語が遅れている事に関しては、そんなに社会的問題が生じる訳でもないので問題ないので、他の子の言っている事がわからなかったり、伝えたい事が伝わらなかったりで本人がパニックになっている状態でなければ、特に言葉の手助けをする必要はなし。

*ただ、家族皆でいる時間の言葉はフランス語に統一した方が良い。

*話し掛けをする時はフレーズで話さず、1語か2語の簡潔な文で意識的にゆっくり話す事

『大人の話していることはちゃんと理解しているし、深刻な言語障害の心配はないようだから、多分、これだけを2週間続ければ変わってくるでしょう。』と言われた。

話した言葉を書きとめておく事。

また、心配はないと思うが一応、念の為に耳のチェックをしておきましょうと専門家を紹介される。

これで2〜3週間程、様子をみましょう〜。こんな感じでした。

指導されたように1語か2語の言葉で話し掛けるようにして、息子の話した言葉をメモしていった。あらためてメモする為に気を付けていると、少しづつだけど進歩している様子がわかる。

それまで2語文はまだ出ていないと思っていたが、しっかり発音できずにいるだけで2語文を使っていた。

その2週間後には3語文も出ていた。ただ、とにかく発音が悪い。

家族の会話をフランス語にしようとするが、これが以外に難しい。私と息子の間はずっと日本語で通していたし、主人もルーマニア語で通していたので、なかなか変えれない。私がフランス語で息子に話し掛けると息子は『・・・?』って顔になって、どうも不自然になってしまう。私も条件反射の様に人によって無意識に話し分けてきたので、息子にフランス語で話し掛けるのはどうも歯がゆい感じになってしまうので、この点は次回に質問してみる事にしようと思う。

 

 

3、スピーチセラピー  <2歳8ヶ月>

1回目の訪問の3週間後に再びセラピストに会いに行きました。1回目の指導に従い、1語、2語の短い文で話し掛けるように意識して生活してきたせいか、少しづつだが息子の言葉も発達してきたよう。

『きぃ ちょう』=大きい ちょう、『ちぃ ぼー』=小さい ボール、『め だんだん きぃ』=芽が段々大きくなってきた。

上記の様に2語文、3語文は出ているけれど、どの単語も最初の音だけしか発音しないので、私以外の日本人が聞いても理解するのはかなり困難だと思う〜状態。 

英語のセラピストなので、あくまでも英語を話す子ども向けのものを日本語に置き換えて考えているので、必ずしも当てはまることではないかもしれませんが・・・

以下が今回指導された内容です。

*幼児の発音の発達の順序<C=子音 V=母音>

1、CV 例<to><ma><da>

2、CVCV 例<toto><mama><dada>

3、CV,CVV 例<mommy>

4、CVC 例<man><can><dog><cat>

通常、英語の場合はバナナ=『・・ナナ』とアクセントの強い部分だけが発音される事が多い。<ちなみに息子は『バ』だけです。>

*この年齢で1ヶ国語環境の場合で50語言えていれば、まぁそんなに心配する事はない。数ヶ国語の場合は全ての言葉を合わせて50語で良し。<これはクリアーした。>

*言葉を覚えるプロセスは真似する事なので、まねっこゲームを毎日すると良い。
出来れば、毎日、5分を午前と午後に1回づつ。

<まねっこゲーム>
お互いに真似っこし合う。
最初は子どもの仕草を真似してやってみる。子どもがあれ?って感じになって自分の真似をされている事に気付き、面白がったら、『マミーの真似して』って舌を出したり、舌で上唇をなめたり、唇をとがらせたり・・・・その他、口の動きだけでなく手をたたいたり、足をあげたり・・・とにかくなんでも良いのでお互いに真似をし合って遊ぶ。

引き続き1語文、2語文でゆっくりはっきりと口の形を見せるように何回も発音する。

何を言っているかわからなくても独り言をブツブツと言っているのは、言葉が出てくる兆しなので良い兆候、そんなに心配しなくても大丈夫。      

 

 

4、スピーチセラピー  <2歳9ヶ月>

赤ちゃん返りなのか、遊びの延長なのか・・・下の娘<10ヶ月>の真似をよくするのですが、その下の娘が最近、親の真似をして単語を言い始めるようになった為、それを息子が真似をするようになった。

その結果なのか、まねっこごっこの成果なのか、息子の時期が来たせいなのかは定かではありませんが、すこ〜しだけ上達の兆し。まだ発音は確かではないが、私が言ったフレーズをそのまま音の調子も合わせて真似しだした。

『ぜんぜん も ないね〜』全然、雲ないね〜。

『ぜんぜん ないね〜』全然 ねないね〜。

『み だんだん か なっ〜』実がだんだん赤くなる。

『どんどん っきい なっ〜』どんどん大きくなる。

ぜんぜん、だんだん、どんどん、この辺りの言葉が好きでこれらをよく使っている。

発音に関しては、今までほとんど最初の音だけだったのが、言える音が多くなってきた。でも、今だにミルク=『み』、雲=『も』、って感じで最初の音だけとか、最後の音だけしか発音しない単語が多いので、多分、私以外の人には理解不可能だと思う。

最近は父親に対してと母親に対しての言葉を使い分けるようになってきた。特に教えていないので、数字の5を見て読める訳ではないが、『ご』<日本語の5>と『チンチ』<ルーマニア語の5>が同じだと知っていて、私に『チンチ』と言い掛けてから、『ご』と日本語に直して言ったりするようになった。   

 

 

5、スピーチセラピー <2歳10ヶ月>

セラピストが家庭での息子の自然な様子を観察したいということで、自宅に来る。

言葉を引き出すための実践的なコミュニケーション方法を教えてもらいながら、練習する。

セラピストが息子の真似をしたりするのが、面白くなってきたらしく、最初は緊張していた息子もかなり寛いで楽しみ始める。

暫く、そういったやり取りをして遊びながら、セラピストは息子を観察していた。

セラピストには、『大人の言っていることの意味も理解していて、特に自閉症や多動症などの心配もないようだから、そのまま自宅で意識的に真似遊びをしたり、口の周りの筋肉を動かすような遊びを毎日、取り入れていけば大丈夫でしょう。』と言われた。

 

 

ことばの発達を促す為のアイディア

1、おもちゃなしで真似遊び

向かい合って座り、何度も繰り返す。大人が二人いる場合、一人は膝に子どもを座らせて向かい合って、子どもの手を軽く取って同じ動きを誘導する。

ほっぺたを脹らませる。/口に手をあてる<あくび>/靴やつま先を触る/頭の上に手をあげる/上下にジャンプ/下唇を指ではじく/指先をする/投げキスをする/手を振る/頭を触る/頭を振る/立つ/唇を舐める/手をたたく/口を開ける/舌を尖らせて出す/手を振る/床を触る/手で顔を隠す<いない、いない、ばぁ>

2、おもちゃや家の中にある物を使って真似遊び

・お人形を歩かせたり、ご飯をあげたり、寝かせてあげたりする
・トラックにブロックを投げ入れたり、出したりする。
・子どもに帽子をかぶせたり、自分でかぶったりする。
・車を押す。
・楽器を鳴らす。
・ボールを投げる、転がす。
・本のページをめくる。
・ベルを鳴らす。
・ブロックを倒す。
・鍵を揺らす、鍵を閉める。
・飛行機を飛ばす。
・スプーンで掻き混ぜる。
・大きな缶に小さな缶を入れる。
・積み木を積む。
・クレヨンや絵本具で絵を描く。
・ランチ・ボックスを開けたり閉めたりする。
・枕の上で寝たふりをする。
・電気をつけたり、消したりする。
・靴を履いたり、サングラスをかけたりする。
・ワゴンを押したり、引いたりする。
・箱の中に入ったり、出たりする。
・髪の毛をとかす。
・顔を洗う。
・歯を磨く。
・水を飲む。
・テーブルの下にもぐる。
・紙を丸めたり、破いたりする。
・食べる。
・鼻を拭く。
・太鼓をたたく。

3、音と物真似
・”Peek”ー目を隠す<いない いない ばぁ>
・”M−m−m”−お腹をさすりながら
・”Soーo−o”−両腕をあげる
・”Oops!”ーおもちゃを落とす
・”Byeーbye”ー手をふる
・”Pat”(cake)ー手をたたく
・”Mm”−車を押しながら、車の音真似
・舌を唇に挟んで震わせて音を出す
・手を口にあてて、あわわわ・・・とインディアンみたいにする

もし、子どもが上記のようなことばの音を真似しなかったら、ことばなしの音から始める
・シャボン玉やキャンドル、羽などを吹く
・キスをして音を出す
・ヒックヒックと小さな呼吸の音がするような泣き真似
・大袈裟に鼻をかんだり、咳をする真似
・動物の鳴き真似

 

 

 

 

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