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ことばを育てる為に

 

(1)規則正しい生活

ことばが出る為には脳全体の発達が大切ですが、脳の発達を促す為には次の三つが必要です。

@規則正しい生活リズム
A栄養をきちんと取ること
B適度な刺激を与えること

睡眠中にとても重要な成長ホルモンが分泌されるので、早寝早起きは大切です。保育や乳児検診の現場で、ぼ〜っとして反応の鈍い子ども達を調べてみると、決まって生活リズムが崩れているそうです。ことばの学習には、スッキリと目覚めた脳である必要があります。その為にも生活リズムの確立は必要不可欠になります。

ことばの遅い子どもについては、まず生活リズムから振り返ってチェックしてみる必要があるようです。

<決めた時間に、色々なものを、よく噛んで食べる。>
栄養をきちんととること、食事の時間をきちんと決めると、生活リズムを作りやすくなります。食事の間にダラダラ食いをさせないで、空腹になったところで食事をするようにすれば、何でも美味しく食べれて、偏食もなくしやすく、栄養のバランスもよくなり、脳の発達もよくなります。

空腹と満腹の感覚の違いも脳に記録されて、成長発達に関与してきます。

また、咀嚼や飲み込みの動作は、ことばを発音する為に使う舌の運動にもなります。

(2)体の発達にあった十分な運動

寝返り、おすわり、はいはい、立つ、歩く、走る、転ぶ、転がる、くるくる回る・・・それぞれの動きが、脳に刺激を送り、よりよい発達を促します。

手や足、体が上手に使えるように、年齢や体の状態に合わせて、遊び方を工夫してみましょう。

(3)たくさん声を出す、笑う

ことばを言うためには、まず声が出なくてはいけないので、笑う時に出るリラックスした声を増やすこと。

くすぐったり、少し乱暴に揺さぶる遊びや歌や手遊びなどを取り入れて、毎日、自然に笑い声が出る環境を多くしましょう。

(4)情緒の発達

ことばを出すには、『この人にこのことを伝えたい。』そういう気持ちを育てることが大切です。教えよう、覚えさせようという姿勢で子どもに向かうと、子どもは決して安心して心を開いてくれません。

子どもとの関係をよくして、大人も子どもも楽しく笑っていられる為には、一緒に体を使って遊ぶのが一番のようです。

(5)手を使う

手を使うことは脳の発達にとてもよい刺激となり、良い影響があります。

服を着る、脱ぐ、ボタンをはめる、靴をはく、タオルをしぼる、野菜を切る、食器を運ぶ、テーブルをふく、床を掃く、洗濯物をたたむ・・・こういった、身辺自立やお手伝いは、手を使う絶好の訓練材料です。子どもにできる範囲で、色々とやらせてあげましょう。

また、粘土、水遊び、砂場、紙ちぎり、折り紙、切り紙、積み木、紐通し、豆つまみなど、手を使う遊びを多く取り入れていきましょう。

(6)ボディイメージの確立

幼児は「自分」と「外界」の境界線がとても曖昧な状態の中で生きていて、自分に体があるということや自分が真っ直ぐに立っているということすら、誰かに意識させられないと気付かなかったりします。

遊びを通して、重力方向に対してまっすぐだとか、さかさまだとか、気付かせるようにします。

足首を持ってさかさまにぶら下げたり、細い所を渡ったり、ラインに沿って歩いたりすることは、自分の体の使い方を意識化するのに役立ちます。

また、体の部位の名前も意識的にことば掛けの中に入れていきましょう。

(7)音への反応を高める

ことばを覚える為には、聞く働きが大切です。外界の音や、話し掛けをただぼんやり聞き流しているだけでは、ことばもなかなか脳の中まで入っていきません。

リトミックや音楽遊び、タンバリンやカスタネットで突然大きな音を出してちょっとびっくりさせたり、音楽に合わせてダンスしながら楽器をならして、音楽を止めたら動かないという遊びや、色々な大きさの缶を叩いてみたりして、遊びや生活の中で色々な音をきかせ、音って面白いな〜と興味がいくようにします。

人の声への反応性を高めるには、<名前を呼ばれる⇒いいことがある>という条件づけが必要です。ですから、いつも子どもを叱ってばかりではなく、いつも気持ちの良いことばを使えるように心がけましょう。

(8)子どもの行動に意味づけして意識させる

無意味、無目的に行っている子どもの行為を、意味づけてことば掛けをすることによって、意識的、目的的な行動に変えることができます。例えば、床にスプーンを落としたら、すかさず『あ〜あ』と指差して声を掛けます。すると子どもは『あ〜あ』と言ってほしいためにわざとスプーンを落とすようになり、大人との関わり遊びに発展します。

(9)やり取り遊び

人と人の会話はことばのやり取りです。

ことばのやり取りの様子は目で見えませんので、目に見えるおもちゃを使ってやり取りごっこをしましょう。『ちょうだいな。』『ありがとう。』『はい、どうぞ。』『はい、これ、お兄ちゃんに渡してくれる?』

こういう実物のやり取りの経験の中で、物と物、人と物との関係や役割交代が理解できます。

そのことが理解できなければ、『僕がお母さんにあげる。』『お母さんが僕にくれる。』『僕がお兄ちゃんに渡す。』などの文の構造の基礎がつかめません。

こういう単純なやり取り遊びも、文章を話すことの基礎になっています。

(10)ゆっくり、はっきり、繰り返し話し掛ける

子どもがことばを聞いて理解するスピードは、大人よりもずっと遅いのです。

また、ことばのひとつづつの音を聞き取り、聞き分ける力も未熟ですので、はっきりした発音で、ゆっくりと、子どもの理解の状態をみながら、必要があれば繰り返して話し掛けましょう。

(11)ものの名前を教えるよりも、感情を伝えることば掛けをする

ことばの遅い子に対して、早く言わせたい一心で、『赤い車、ア・カ!』『ほら、イ・ヌ』とついそのものの名前や色などを教えようとしてしまいますが、言わせたい気持ちはちょっと抑えて『あっ、あの赤い車、格好いいねぇ〜』『この犬、かわいいねぇ』と話し手のプラスの感情が伝わるようなことば掛けをしましょう。

その方が大人のことばに注目する子どもになります。

(12)子どもの興味を持っているものを中心にして、興味の範囲を広げる

車に興味を持っている子どもとは一緒になって車で遊びます。色を教えたいのなら『赤い車、ちょうだい。』『かわりに、こっちの黄色の車をあげる。』ミニカーを走らせながら『何色の車が一番、速いかな?』と競争して、その車の色を言い合ったりする方が、他のもの<教材>で教えるよりもずっと効果的です。

ことばの遅い子は、それだけ濃密な1対1のことばの関わりを必要としていますから、なるべく、人との関係で遊べるような遊びに引き込むようにします。

(13)禁止の代わりにに望ましい態度を示す

『走っちゃダメ!』の代わりに『ここに来て座りなさい。』
『喧嘩しないの!』の代わりに『仲良く遊ぼう!』
『投げちゃダメ!』の代わりに『こうやって転がそう!』
『叩いちゃダメ!』の代わりに『お手手はね、やさしく、いい子、いい子してあげる為にあるんだよ。』

禁止ばかりされていると、子どもの意欲もなくなってしまい、段々と消極的になってしまいます。自分を否定されたような気分にもなってしまいます。マイナスを取り上げて責めるのではなくて、どうしたら問題点を克服できるのかを考えて、プラス・イメージのことばで接しましょう。

 

 

 

 

 

 

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