こちらの言っていることは何でもわかるのにことばが出ない
『こちらの言っていることはわかる』のは『他人の言うことをよく聞いて』
『他人の行うことをよく見て』いる証拠なので、心配ないことが多いですが
心配なものか、大丈夫か、見分けるチェックポイントをあげてみます。
(1) 年齢は? 1歳代、2歳代なら、まだそんなに心配は要りません。 ことばの発達には個人差が非常に大きく、言語理解が良好な場合には、意味のあることばの出現や増加が2歳代に入ってから始まり、その後も順調に発達する場合が多いです。 「わかることが先、言えることは後」の法則通りに育っている証拠です。 相手をする時間やことば掛けを多くして、沢山声を出すような遊びを増やし、なるべく一緒に遊んであげるようにしながら、暫く様子をみましょう。 2歳代後半でみるみる伸びる子どもも決して少なくないですが、2歳半を過ぎたのに、全く、ただの一語もことばを言わない、となるとちょっと心配です。 3歳を超えて、一言もことばが出ないし、出る気配もない場合
(2)伸びて来ている点の有無も見分けるポイントのひとつ 数ヶ月間、遊ぶおもちゃも同じ、遊び方も同じで発展がない、おとなの口真似もしない、とにかく全然変化がないという状態でしたらすぐにでも、専門家に相談した方がいいでしょう。
(3)言語理解の程度を調べる 日常生活は、ことば以外の手がかりを沢山使って、スムーズに進んでいきます。 「こちらの言っていることがわかる」と一口に言っても、それが、 @状況からの判断<周りの動作など> なのかを区別する必要があります。 @Aのように場面や状況、関連する道具によってわかることも大切な基礎力ですが、ことばだけで、どのくらい理解しているのかを試してみる必要があります。 『ゴミ箱に捨ててきて』(ゴミ箱の方を見ないで、指差しもしないで言う) 絵本や写真を見て『イヌはどれ?』『お父さんは?』『お母さんは?』などと聞いたときに、指差せますか? ことばだけで、ほぼ年齢なみに理解しているようならば、あとは声に出して言う働きがついてくればいいだけですから、関わり方に気を付けながら、様子をみましょう。 2歳半から2歳後半までに確実に理解できるのは「目、口、耳、手、足、腹」「鼻、髪、舌、歯、へそ、爪」のうちの6つのうちの4つ、「赤、青、黄、緑」などのうちの2つ程度の色名と「大きい・小さい」などです。
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