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人形のお城・ウォルドルフ人形 

 

 

〜ウォルドルフという名前の由来〜

1900年代の初めにドイツのルドルフ・シュタイナーが

シュトゥットガルトの『ウォルドルフ・アストリア』という

たばこ工場内で働く子供達を集めて学校を始めたのですが

この人形もその学校の教育の中で生まれ育ってきたことから

『ウォルドルフ人形』と呼ばれるようになりました。

そして現代になり、スウェーデンのカーリン・ノイシュツさんが

『子供と人形の関わりについて』

児童心理学者として、また母親として、ウォルドルフ教育の立場から

『ウォルドルフ人形の本』を著わしたことにより

一般の人達にも広まり、作られるようになりました。

 

 

ウォルドルフ人形は、なるべくその子供に身近な人が作ります。

どんなに下手でも、知らない人が作った人形よりは

自分の好きな身近な人の作った物の方が子供は安心だし、大事にします。

 

人形の材料は出来るだけ天然の素材を用います。

幼いうちから自然の物の感触の良さを覚えてほしいとの

願いが込められています。

これがシュタイナー教育でいうところの

『本物の質が子どもの人間の質を育てる』

ということにもつながります。

 

人形の顔は、ある特定の固定した表情を示さないで、

目と口はとても小さく付いています。

子供のその時その時の感情を人形の表情に投影して

子どものファンタジーの中で初めて完成される顔であってほしいから

とても素朴な顔をしています。

 

・形態はぐにゃぐにゃしたところのないしっかりした

バランスの良い元気な人形です。

子供が身近な物にとても影響されやすい事を考慮しています。

ふにゃふにゃした人形に毎日触れていたら

子どもは、人形から影響を受けて

張りのない不健康な状態になってしまいやすいそうです。

 

 

 

息子・ゴジラが2歳になる前に下の娘・桃ゴジラが生まれて多忙になり

カナダに身寄りのない私達の息子は、私の出産当日から数日間、

ベビーシッターと過ごすことになり、私達以外の人に心のよりどころを

みつける事が出来ず、少し不安定な精神状態になりました。

その後も、赤ちゃんの世話をする母親を寂しそうにみつめるゴジラの眼を

感じるたびに、何かフォローしてあげなくてはいけないな〜と思っていました。

そんな時に『ウォルドルフ人形って子どもの精神安定にもいいよ』

という話を聞き、初めて、この人形の存在を知りました。

それまで、子どもと人形の関係に関しても、あまり知識がなかった私ですが

その子どもと人形の有り方にも、とても興味が湧いたので

ウォルドルフ人形についての情報を集めてみました。

人形自体は、とても素朴で、いかにも手作り人形という感じで温かみがあり

元々、自分で何かを作ることは好きなので、結構、私の好みにも合いました。

また、ウォルドルフ人形が生まれる過程をとってみても、大人が子どもの人形について

これだけ真剣に考えて、真剣に向き合っているという姿勢には感心してしまいました。

でもその頃は、抱っこしていないと1日中でも泣いている0歳児・桃ゴジラを

毎晩、抱っこしたままソファで1〜2時間ほど仮眠しては、授乳している生活で

寝不足の毎日の上、昼間は私の注意を引くために赤ちゃん返りしている

2歳児・ゴジラの相手もしなくていけなかったので、

とても子ども達の世話以外のことに時間が割ける状態でもなくて

結局、そのまま、作らず終いでした。

そして、桃ゴジラも1歳のお誕生日が近づき、ゴジラの情緒不安定もなくなり

少しづつ私の生活も楽になっていき、私自身、心の余裕も出て来ました。

『さて、桃ゴジラの初めての誕生日のプレゼントは何にしようか?』

と考えていたときに、ウォルドルフ人形が思い浮かびました。

女の子だし、いづれはお人形遊びもするようになるでしょう。

でも、あちこちのお店で見る様なプラスティックの、硬く、冷たいお人形に娘が

頬擦りをしている姿を想像しただけで、絶対に与えたくないなぁと思っていました。

そこで実際に子どもの為に作った人達を探して、意見も聞いてみたのですが

1体、作ったらはまってしまって、何体も作ったという人もいて

作った人達の満足度は100%以上の印象でした。

勿論、作った本人もですが、子どもの方の反応も良いという意見ばかりでした。

『このウォルドルフ人形を好きなのは女の子ばかりではなくて

男の子も遊びますよ』という体験談もありました。

確かに、ゴジラが精神不安定になる要因が多い時ほど

寝る時に、ぬいぐるみの数が増えているなぁと、前から感じていたので

子どもに良い人形を与えてあげることは、とても大切かもしれないと思い

『取りあえず、桃ゴジラの誕生日のプレゼントに作ってみるか〜』

というところまで気持ちが傾いていきました。

 

 

 

 

ウォルドルフ人形を作る 

 

さて実際に作った人形がこれです。

アンナちゃんとクリスくんです。

純毛をかたくかたく巻いてボールを作っていくのですが、これは、かなりの力仕事です。

『こんなに沢山の純毛が、本当にこの中におさまるのかな〜?』という量を使っています。

すみません・・・。作り方は簡単に文字では著わせないので、割愛させていただきます。

また、いつか作ることがありましたら、過程を画像に残して説明させていただくことにします。

 

絵本の森の文庫の本棚に、ウォルドルフ人形を作る為の本が

ありますのでそちらをご利用下さい。

勿論、『見ながら作ってみたけど、どうするのかわからない・・・』

とおっしゃる方には、極力、協力させていただきたいとは思いますが

何しろ、私も2体しか作っていませんので、そのところをご了承くださいませ。

     

ところで余談ですが・・・

桃ゴジラの為にアンナちゃんを作ってあげたら

ゴジラと取り合いの毎日になってしまい

『自分にも作って〜。』とゴジラに懇願されてしまいました。

結局、ゴジラのお友達として、クリス君を作ったのですが

その後、何時の間にか、桃ゴジラのお気に入りはクリス君で

ゴジラのお気に入りがアンナちゃんになっていました。

このウォルドルフ人形は、洗っても形くずれをしないので

汚れてきたら、子ども達が一緒にお風呂に入って洗ってあげています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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